キャスターの取り付け高さと取り付け要領

公開日:Nov 03,2025

キャスターの仕様を選定するのは最初の一歩にすぎません。正しい取り付けこそが、カート(または機器)のスムーズな移動を保証し、キャスターの寿命を延ばす鍵となります。以下の内容では、「設置高さ」の測定方法と、最も見落とされがちな5つの取り付け上の注意点を一挙に詳しく解説します。これらを実践すれば、後々の修理や交換コストを大幅に抑えることができます。

一、「設置高さ」とは何か

1. 平ら型(万向/方向性)キャスター

設置高さ=設置板の底面からホイールの最下点までの垂直距離で、つまりキャスターを取り付けた後に機器が持ち上がる寸法です。

2. ワイヤーロッドタイプキャスター(ワイヤーロッドブレーキ付きホイールを含む)

2つのサイズを区別する必要があります:

A. 全高 —— ワイヤーねじの先端からホイールの最下点までの距離

B. 取付高さ —— 機器の底面からホイールの最下点までの距離

機器の底面厚さが異なると、B値が変化するため、必ず事前に計算し、取り付け後に高さが合わなくなるのを防いでください。

二、5つの核心的な設置上の注意点

1. 水平を保つ

本体は水平状態にしてからキャスターをロックし、片側に荷重がかかってスタンドが変形するのを防いでください。

2. オムニホイールの回転軸は地面に垂直です。

偏った取り付けは回転抵抗を増大させ、「走りずれ」を引き起こし、ベアリングの磨耗を悪化させる。

3. 締結具を「フィット」させた上で再度締め付ける

- 選択し、取り付け穴の口径に合ったボルト、ガスケット、ワッシャーを設置する

- メーカー推奨のトルクでトルクレンチを使って締め付けを行ってください。締めすぎると軸が割れ、緩すぎるとガタつきが生じます。

4. ブレーキホイールは「ブレーキを緩めてから」取り付けます。

ブレーキがロック状態のままネジを締めると、ブレーキパッドが押されて変形し、後々ブレーキが効かなくなったり異音がしたりする原因になります。

5. 同仕様の組み合わせ

一台の車両には、できるだけ同じブランド、同じ素材、同じ直径のユニバーサルホイールとディレクショナルホイールを選び、荷重を均等にし、スムーズな推進を確保します。

三、装着完了後に必ず行う2つの動作

1. 空走チェック:ステアリングがスムーズに動くか、引っかかりがないかを確認する

2. 満載での走行:揺れや異音、またはブレーキの効かなさが生じないかを確認する

すべて正常であることを確認してから本格的な作業に投入すれば、後工程での手戻りを効果的に避けることができます。設置が順調に進みますように、キャスターには「長寿」を!